交通事故が原因で被害者が怪我を負った、もしくは死亡してしまった場合、加害者に対して請求できる主な損害として精神的損害と財産的損害があります。
①精神的損害(慰謝料)
人身事故の場合、被害者の精神的・肉体的苦痛による損害を認め、慰謝料を請求することができます。具体的には、被害者が怪我をした場合の傷害慰謝料、被害者が死亡した場合の死亡慰謝料、被害者に後遺症が残ってしまった場合の後遺障害慰謝料などがあります。
②財産的損害
被害者の身体傷害に基づく財産的損害は、交通事故によって発生した被害者の財産状態と、交通事故がなければ存在していたはずの被害者の財産状態の差額であると考えられています。特に、大きな比重を占める「逸失利益」は、本来得られたであろう所得との就労可能期間にわたる差額を指すことになります。ただし、年少者や専業主婦といった所得がなかった人の場合でも、裁判所は統計的な手法によって逸失利益を算出しています。
こうした損害の具体的な算出においては、基準によって大きな差が生まれることも少なくありません。例えば、示談交渉で保険会社から提示される支払額の多くは裁判所で算出される額よりも小さくなっています。過去の裁判例や基準を参考にしながら、ケースごとの専門的な判断が必要になるため、示談の内容に納得がいかない場合などは、お気軽に弁護士までご相談ください。
安藤武久弁護士事務所は、東京都港区・大田区・練馬区・文京区を中心に、千葉県や埼玉県、神奈川県において交通事故などの法律問題を取り扱っております。お困りの際はお気軽にお問い合わせください。豊富な知識と経験からご相談者様に最適な解決方法をご提案させていただきます。
慰謝料・損害賠償
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