離婚のタイプとして日本で最も使われるのが協議に基づいた離婚(協議離婚)です。今回は協議離婚について⑴どうやったら協議離婚が成立するのか、⑵何を協議するのかについて見ていきましょう。
⑴どうやったら協議離婚が成立するのか
夫婦は競技によって離婚することができます(民法763条)。つまり、離婚の当事者の意思の合致に基づいて書類の届出・手続きをすることによって成立します。ということは、離婚意思が合致していないことが証明されると離婚は無効なものとして扱われます。なので、離婚の意思が合致していることを証明するために届出の証人が必要です。一方的になされた離婚届も無効になります。
⑵何を協議するのか
では、協議離婚の協議では、具体的に何を協議するのでしょうか。
もちろん「離婚すること」を協議するのですが、それだけではありません。夫婦という堅い関係を解消するのですから、離婚した後のことや夫婦で共同して取得した財産をどうするかなどを決める必要が出てきます。
以下のようなものが協議で決められます。
①慰謝料
②子の親権者
③親権者でない者が負担する子の養育費
④親権者でない者が子の面会・交流する権利
⑤夫婦共同の財産の財産分与
日本では現在9割近くの離婚が協議に基づいた離婚なのが現状です。協議離婚では、法律の知識が不十分であったり、夫(妻)からの圧力により十分な慰謝料・子の養育費の請求をすることが出来ずに狸寝入りをする場面が出てきます。何かお困りのことがあれば司法書士、弁護士などを頼りましょう。
安藤武久法律事務所は東京都港区・大田区・練馬区・文京区を中心に、千葉県や埼玉県、神奈川県において皆さまからのご相談を承っております。
離婚問題に関してなにかご不明な点やお困りのことがございましたら、お気軽にご相談ください。
実績豊富なプロフェッショナルが、皆さまのお悩みを解決いたします。
協議離婚
安藤武久法律事務所が提供する基礎知識
-
大田区の交通事故は弁護士にご相談ください
現在、日本ではおよそ1分に1件のペースで交通事故が発生しているといわれています。 このように、いまだ数...
-
交通事故における逸失利益とは
■逸失利益とは 交通事故における逸失利益とは、事故に遭っていなければ当然得られたはずである利益や収入の...
-
慰謝料(不貞行為など)
不貞行為は民法が定める離婚原因の一つです。今回は不貞行為に基づく離婚によって得られる慰謝料はどのくらい...
-
離婚後の氏と戸籍
離婚をすると、婚姻の際に氏を改めた人は原則は前の氏に戻ります(復氏、民法767条1項)。しかし一定の手...
-
財産分与
民法では財産分与が定められています(民法768条)。今回は⑴財産分与とはどのようなものか、⑵財産分与の...
-
自己破産
自己破産は、裁判所での手続きを通して免責を得るための手続きのことです。免責を得ることで、自身が抱えてい...